去る1月19日をもちまして、私こと、大阪弁護士会の次年度副会長に、他6名とともに当選いたしました。
立候補の決意をすることとなってから半年。
これまで弁護士として人権擁護委員会関係の活動や、労働関係の事件に関わり、弁護団事件を経験してきた「マチベン」から、次年度は既に4500名を超えた大阪弁護士会の会務を1年間任されることとなりました。
その責任は重いものがありますが、副会長7名で竹岡登美男次年度会長を支え、弁護士会の業務の充実と改善のために努力したいと思います。
特に気に掛けていますのが、役員における女性の割合です。今年度は女性副会長が2名でした。次年度は、女性は私のみです。
男女共同参画の見地から、今や行政機関では委員の構成で「女性を3割」にすることが目標とされています。当会に外部委員の推薦を求められるとき、「できれば女性の委員をお願いしたい」という条件が付けられることがよくあります。
「3割」という割合は、クリティカル・マス(量が質に転化する分岐点)という重要な割合であるそうです。
しかしながら、大阪弁護士会の役員(会長・副会長)で、これまでに女性が3割を超えたことはありません。
女性という属性に限らず、小規模事務所、外国籍の弁護士、企業内弁護士、障害を持つ弁護士等、少数派が一定割合以上を占めることによる議論の広がりと深化が重要だと考えます。
それで、役員にも「多様性」が確保できるよう、業務の簡素化、負担の軽減(弁護士業務との両立のしやすさ)を図りたいと思っています。
弁護士がそれぞれ多様な個性をもって業務に取り組むことで、法的サービスの提供にも幅が広がり、弁護士の存在が一層身近で、依頼のしやすいものになることでしょう。
1年間、ご依頼の業務に従事する時間、お受けする事件を控えることにはなりますが、どうぞご支援を賜りますよう、お願いいたします。
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