- 2015年1月13日 読書
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この年末年始休暇は、期間も長めでしたし、私も久しぶりにゆっくり過ごせました。
年末の休みの前に、ある先輩から「これはぜひ読んでみて」と貸していただいたのがこの本です。
セクハラ問題でいろいろな解説書は出ていますが、この本の他と違うところは、年齢の差、地位の差のある中で恋愛関係(と外観上見られる関係)に入った女性が、関係破綻に至って「あれはセクハラだった!」と思うに至るのはどういう心情か?ということが実に丁寧に解説されているところです。
外観上恋愛関係ですから、相手の方は単なる「失恋」または「愛の終わり」としか捉えていません。それなのに「セクハラ」と訴えられ、職場内のハラスメント委員会から調査を受けたり、懲戒処分を受けたり、訴訟で損害賠償を請求される、というのは、まさに悪夢の到来です。
結局、「それはハラスメントではなく恋愛だ」と認定される結果に終わるかもしれません。しかしその過程の中で、どれだけのエネルギーを費やさなければならないことでしょう。
地位の差のある中で、若い女性が熟年男性の業務能力や地位に尊敬の念を覚えて親しく近づくということは、「警戒心がない」と非難されるべき筋合いではないでしょう。
どちらかと言えば、その錯覚を利用して恋愛関係に持ち込む、地位に伴う力の濫用こそがセクハラ問題なのだと、著者は明快に解説します。
この本で覚えておくべき「職場恋愛の三か条」を、ここでご紹介します。
なぜ?と思われた方は本書をお読みください。
<1> 仕事にかこつけて誘わない。
<2> しつこく誘わずにスマートに。
*ヒントは、「女性はイヤでもにっこりするもの」です。
<3> 腹いせに仕返しをしない。