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2019年4月の記事一覧


<今年、10連休を前にして>【大橋】

  お知らせ

今年は、今週末の4月27日(土)から連続の10連休を迎えます。

1.預金への影響

新聞など見ていますと、10連休の間は銀行も休業するため、ATMの中の現金が不足するおそれがあるとか。出す人ばかりで、入れる人がいなければ、中の現金は確かになくなりますね。
現金の引き出しは、今週の早めにしておいた方が良いですね。

他方、10連休明けの5月7日の朝には、連休中の日付で本来引落されるはずだった毎月月末や毎月5日指定等の引落ができていないので、集中して引き落とされます。
残高が不足しないよう、預金として置いておく分も考えないといけないです。



2.労働者の方への影響

月のうちの休業日が増えると、嬉しいのは月給制の労働者。給料は減らず、休みが増えるからです。
辛いのは日給制の労働者。給料が目に見えて減るからです。
そうすると「空いた日にも何かアルバイトをしよう」ということを考えると思います。
この頃はネットで登録制の仕事が得られるようですね。例えば「UberEats(ウーバーイーツ)」のグリーンの箱型リュックを背負って自転車を飛ばしている人をよく見るようになりました。
その仕組みは、ネットで「体験記」を読むことができるのでわかりますが、実は何か事故に遭った時の保障がありません。労働契約を結んでいるわけではないし、実際「労働者」とも言えないので、労災保険の適用がないのです。
副業で事故に遭って、本業の方を休業しないといけなくなったら大変です。そういう点の保護制度は、まだ行政でも検討中の段階です。気をつけてください。



3.当事務所と大橋のGW状況

当事務所は、カレンダーどおりに10連休とさせていただきます。その間は事務局は不在で、電話は留守番電話です。
弁護士は不定期に事務所に出入りすると思います。
当ホームページのインフォメーションからいただくご相談予約に対しては、その確認が不定期になりますので、10連休明けまでご返事ができないことがあります。ご了承ください。

 

なお、大橋は例年、5月1日には所属する大阪労働者弁護団の賛助団体の方が参加されるメーデーに顔を出していますので、その日には事務所に出ます。

 

あと、5月2日の朝10時から13時まで、京都の「ひと・まち交流館京都」で開催されている「どうする?憲法 パネル展」の受付でバルーンアートをしながら入場者をお迎えしています。
5月5日の午後1時半からは同じ会場で久しぶりに「憲法カフェ」をやります。

 

あちこち出歩きもするのですが、せっかくの機会ですので、事務所も自宅も片付けをしたいものです。

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お勧めの本-「空が青いから白をえらんだのです -奈良少年刑務所詩集-」【大橋】

  読書

この詩集は、既に9年前(2010年)に出版されていたもので、私が読んだのは文庫版です。

奈良少年刑務所は1908年(明治41年)に竣工した煉瓦造りの美しい刑務所ですが、2016年度末で閉鎖されました。この建造物を活かすために、ホテルに変わるという話題が、マスコミでも取り上げられているところです。

その話題からだったと思いますが、この本が紹介されていて、私も読んでみる気になりました。

 

この詩集の編者は、寮美千子さんという作家の方で、たまたま奈良市に移住して奈良少年刑務所の矯正展を訪れたことをきっかけに、刑務所内の「社会性涵養プログラム」で「童話と詩」という全6回の授業を担当されました。

寮さんによる、「きっかけ」から始まる経験談の描写がすばらしいのです。

当初、受刑者の罪名(強盗・殺人・強姦等)を聞いて抱いた恐怖感も率直に書かれており、それが授業をする中で印象が変わっていく経緯、全6回の授業の中で「一度も耕されたことのない荒地」が「魔法にかかったように変わっていく」姿について、本当に具体的に目に浮かぶように描かれています。

 

受刑者の26歳までの少年たちが書いた詩も、胸を打ちます。自分のこと、被害者に対する気持ち、家族、特に母親に対する気持ち。思慕だったり、優しさに苦しんだことの告白だったり。

詩は、ここまで人の思いを映し出すものなのか、と思います。

そして、作成した少年はこれらを授業の中で朗読し、一緒に受講している仲間から拍手され、評価されて、ぐんぐんと自分に自信を付けていったと言います。

 

私たち弁護士は、被疑者・被告人となった人たちに「弁護人」として関わる経験を積んできましたので、罪名を聞いて別世界の人を見るように「怖い」と思うことはありません。でも、関わる経験がなければ、縁遠い存在でしかないのでしょう。

いずれ出所して帰ってくる人たちです。せめて地続きのところにいる同じ人間として、社会のたくさんの方々に理解してほしいと思っているのですが、この本は絶好の書だと思います。

520円(消費税別)で手軽ですので、ぜひ読んでみてください。

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「やりがい過労死」を考える~~4月25日過労死防止大阪センター シンポのご案内【大橋】

  お知らせ

過労死等防止対策推進法ができ、大阪にも過労死防止大阪センターが設立されて、5年目を迎えました。

 

第5回の今年の総会は、シンポジウムのテーマが「「やりがい過労死」を考える」とされました。

 

「教師は生徒のために、勤務医・看護師は患者のために、盛況の職員はその理念のために、さらには会社員もその会社のために・・・
それぞれの思いをもって長時間勤務を行うなかで「やりがい過労死」が生じています。
「やりがい過労死」を生み出す「自発的」な長時間勤務の下には、使用者に「やりがい搾取」とも言える勤務時間管理があるのでは・・・」

 

この「やりがい搾取」の実態をはっきりさせる企画。ぜひご参加ください。

 

私も、「ハラスメント防止対策の法制化をめぐる情勢」として、当日まで法制化の進行状況をまとめてご報告する予定です。

 

20190425(チラシ)過労死防止総会シンポ

大阪弁護士会副会長 任期満了のご挨拶【大橋】

  お知らせ

春爛漫の候、ますますご健勝のことと存じます。

 

さて、この3月にて、大阪弁護士会の副会長の任務を終え、通常業務に戻ることになりました。

 

一年任期とはいえ、就任数か月前から何かと準備があり、相談者・依頼者の皆さまにはご迷惑をお掛けいたしました。
弁護士会の会務は、同業者団体の世話役という以上の重要性があります。
「基本的人権の擁護と社会正義の実現」、この大看板を維持するため、一年力を尽くしました。
また、第三次男女共同参画推進基本計画も策定しまして、役員に占める女性の割合を会員内の女性の割合にまで引き上げる(具体的には女性役員2名以上)仕組みを検討することになりました。
弁護士会が時代に遅れることのないよう、次年度の役員にも頑張ってもらいたいと思います。

 

では、またお気兼ねなくご相談いただければ幸いです。

 
20180108顔写真(大橋)

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